SNSやGoogleなどのクチコミサイトでは,匿名性を悪用し事実とは異なる事例や事象を,さも実際に起きているかのように書き込み,販売店,飲食業や医療機関などのサービス業などの業務を妨害する行為が日々行なわれており,時々ネットでも全国的に大きな話題になっています。
全国の病院やクリニックなどの医療機関でも,SNSやGoogleなどのクチコミ欄では匿名性を悪用し,偽計(ぎけい)を用いて業務妨害を行なう,偽計業務妨害行為が目立ちます。
偽計(ぎけい)とは,人の勘違いや知らないことを悪用したり,人をだましたりすることをいいます。業務を行なう人をだましたりすることはもちろん,業務を行なう人たちの取引相手やお客さん,消費者,患者さんをだますことも含まれます。偽計とはつまり,嘘,虚偽,作りごと。
どうして匿名性を悪用して偽計業務妨害行為を繰り返すのか,加害者の心理的な目的はいくつか考えられそうです。現代社会の高いストレス状態が反映されている印象です。
・日頃のうっぷんをはらす
・単にむかついたという刹那的行為
・他者をいたぶるのが純粋に楽しい
・愉快犯
・競合する飲食店からの妨害
・競合する会社(企業)からの妨害
・競合する医療機関(クリニック)からの妨害
私が想像するに,加害者は自分自身が行なっている行為は「偽計を用いている」という自覚を持っていないのだろうと思います。あくまでも「自分は正しい」と確信し,客観的な判断を行なうことができなくなっている姿を思い浮かべることができます。
こういった偽計業務妨害行為への対処はどうしたら良いのでしょうか?
現時点では弁護士,法律事務所などの第三者の専門的な立場の人たちに随時相談しながら対処することが最も良いのかもしれません。この相談は被害者のみなさまにも大事なことですが,起訴された加害者のみなさまにも重要なことかもしれません。