
当クリニック待合室の奥に自動血圧計が設置してあります。診察前の待ち時間に測定すると能率的です。パーテーションで仕切られておりますので,測定時は他の患者さんの目が気になりませんし,新型コロナウイルス,インフルエンザウイルス等の飛沫感染防止になっています。

診察室や処置室にも医師や看護師が手動で測定する血圧計がありますが,診察室や処置室だと血圧が上昇する(白衣高血圧の)患者さんが多く,最近は血圧測定機の性能も良いため,自動血圧計で血圧測定した方が理にかなっています。待ち時間を有効活用することもできます。

血圧計は,上腕(二の腕)で測定するタイプにしましょう。手首で測定するタイプは不正確です。
高血圧症の患者さんの場合,クリニックや病院で血圧測定をすることも大切ですが,家庭血圧を測定し記録することも肝心です。家庭血圧を測定する際は下記に注意しましょう。
■ 気持ちが落ち着いている状態で測定
騒音や振動などのない落ち着いた場所で安静にしてリラックスした状態で測定しましょう。何回か深呼吸した後が良いでしょう。あわてていたりイライラしていると血圧が上がることがあります。出勤前のあわただしい場合は状況により臨機応変に判断しましょう。
■ 部屋が寒いと血圧は上昇傾向
寒さは血圧を上昇させます。血圧測定時の室温は冬でも18℃以上くらいが望ましいでしょう。
■ 喫煙しないで測定しましょう
喫煙した後には血圧が上昇する傾向あります。気持ちを落ち着かせるためにたばこを吸ってから血圧を測定する人がいますが,逆効果なので注意しましょう。
■ 酒は百薬の長とは限らない
アルコールを適量を越えて摂取すると血圧は上昇傾向となります。飲み過ぎた翌朝は血圧が高めになることが多いでしょう。自分ではいつもどおりと思っていても血圧が高い時は少し飲み過ぎなのかも?(笑) 注意しましょう。
■ 睡眠負債に注意
睡眠不足でも血圧は上昇傾向です。『睡眠負債』とは慢性的に睡眠不足が続き,まるで借金(負債)のように蓄積されていき,心身の健康に支障をきたしている状態のことです。最近では社会情勢の変化,生活リズムの変化,シフト勤務などの影響で自分自身の睡眠不足の状態(睡眠負債)に気づかず血圧高めになっている人を時々見かけます。血圧は心身の健康状態を示すまさにバロメーター。『血圧測定+血圧手帳に記録』の習慣で体調管理に役立ててください。
■ ほぼ同じ時刻に
1日の中で血圧は思った以上に変動しています。家で血圧測定する場合には時間帯を決め,毎回ほぼ同じ時刻に測定するようにしましょう。排尿/排便を我慢すると血圧は上昇傾向。トイレはすませておきましょう。
■ 正しい姿勢
腕帯などを巻き付けた腕をほぼ心臓の高さにくるよう椅子やテーブルなどを調節し,毎回正しい姿勢で測定するよう心がけましょう。腕に力みがあると血圧の数値が変動することがあります。
◼️血圧手帳に記録しましょう
診察室で患者さんに6種類の当クリニックオリジナル (手作り) 血圧手帳を無料でお渡ししています(無料でダウンロードも可能)。ご自身に合った血圧手帳をお選びください。血圧測定+記録を習慣化されることをお勧めいたします。

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印刷設定は,すべて両面印刷(短辺とじ)です。

A6版の手帳を作る場合はA5サイズの用紙を使い,A5版の手帳を作る場合はA4サイズの用紙を使います。
印刷設定は,すべて両面印刷(短辺とじ)です。
印刷後まとめて2つ折りし,ホチキス(ステープラー)で閉じると冊子タイプの手作り血圧手帳ができます。





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各種手帳のご紹介
・当クリニックオリジナル (手作り) 血圧手帳
・以前は各製薬会社が作成し,病院やクリニック,調剤薬局へ定期的に供給されていた手帳ですが,現在は在庫のご提供となっています。
- 糖尿病連携手帳(日本糖尿病協会 編;小野薬品工業株式会社)