血液中の尿酸の濃度のことを尿酸値といいます。
尿酸値 7.0 mg/dLを超えたら高尿酸血症と診断されます。

痛風発作は有名ですね。
痛風発作の痛みは激痛であり,患者さんの中には受診時に松葉杖で来られる方も多いです。
痛風の語源は,「風が吹いても痛い」からとか,「風のようにやってきて,風の様に去る」といった説がありますが,当初は違ったようです。
中国医学で「風」は風,寒,暑,湿,燥,火(熱)といった病気の原因,すなわち邪気の1つです。
風疾(風病)というのは一般的に中風(脳血管疾患後に起こる後遺症による麻痺を昔はこのように呼びました),リウマチ,痛風といった病気のことで,風という種類の病気の原因(邪気)によって起こる全身の病気のことを指しました。ですから痛風は,なんらかの原因によって起こる痛みを中心とした全身の病気,という意味となります。
高尿酸血症の状態が長く続くと,尿酸の結晶が身体中に沈着し,痛風発作をはじめとする様々な症状を引き起こします。
どんな病気を引き起こすのでしょうか。
● 腎臓に沈着すると腎臓の働きが低下する(腎障害)
● 皮下組織に沈着してかたまりができる(痛風結節)
● 関節内に沈着して関節炎が起こる 腫れや激痛を伴うのが通常(痛風発作)
● 尿中の尿酸の結晶が溶けにくくなり 結石ができる(尿路結石)

最近では,高尿酸血症は高血圧症や脂質異常症(高コレステロール血症と高中性脂肪血症),糖尿病などの生活習慣病や慢性腎臓病(CKD)を合併しやすいことがわかってきました。高尿酸血症は,動脈硬化を進行させ,心筋梗塞や脳卒中などを起こすリスクを高めるといわれています。
尿酸値が高いと,様々な病気を引き起こす原因となるのです。放置は危険です。

参考文献
尿酸値 気にしてますか? 帝人ファーマ株式会社
監修:鎌谷 直之 先生(公益財団法人 痛風財団 理事長)
執筆:山中 寿 先生(東京女子医科大学付属膠原病リウマチ痛風センター 所長)
尿酸値 7.0 mg/dLを超えたら高尿酸血症と診断されます。

痛風発作は有名ですね。
痛風発作の痛みは激痛であり,患者さんの中には受診時に松葉杖で来られる方も多いです。
痛風の語源は,「風が吹いても痛い」からとか,「風のようにやってきて,風の様に去る」といった説がありますが,当初は違ったようです。
中国医学で「風」は風,寒,暑,湿,燥,火(熱)といった病気の原因,すなわち邪気の1つです。
風疾(風病)というのは一般的に中風(脳血管疾患後に起こる後遺症による麻痺を昔はこのように呼びました),リウマチ,痛風といった病気のことで,風という種類の病気の原因(邪気)によって起こる全身の病気のことを指しました。ですから痛風は,なんらかの原因によって起こる痛みを中心とした全身の病気,という意味となります。
高尿酸血症の状態が長く続くと,尿酸の結晶が身体中に沈着し,痛風発作をはじめとする様々な症状を引き起こします。
どんな病気を引き起こすのでしょうか。
● 腎臓に沈着すると腎臓の働きが低下する(腎障害)
● 皮下組織に沈着してかたまりができる(痛風結節)
● 関節内に沈着して関節炎が起こる 腫れや激痛を伴うのが通常(痛風発作)
● 尿中の尿酸の結晶が溶けにくくなり 結石ができる(尿路結石)

最近では,高尿酸血症は高血圧症や脂質異常症(高コレステロール血症と高中性脂肪血症),糖尿病などの生活習慣病や慢性腎臓病(CKD)を合併しやすいことがわかってきました。高尿酸血症は,動脈硬化を進行させ,心筋梗塞や脳卒中などを起こすリスクを高めるといわれています。
尿酸値が高いと,様々な病気を引き起こす原因となるのです。放置は危険です。

参考文献
尿酸値 気にしてますか? 帝人ファーマ株式会社
監修:鎌谷 直之 先生(公益財団法人 痛風財団 理事長)
執筆:山中 寿 先生(東京女子医科大学付属膠原病リウマチ痛風センター 所長)