
帯状疱疹の発症に関する新たな大規模観察研究が米国で2020年に実施され,新型コロナウイルス感染症(COVID-19感染症)が50歳以上の成人で帯状疱疹の発症リスクを高める可能性があると報告されています。
(Bhavsar A. et al.: Open Forum Infectious Disease. 9(5), 2022, ofac118)
日本でも2016年から,50歳以上の人に帯状疱疹予防の目的でワクチンを接種することがすでに承認されています。帯状疱疹予防が,自費診療で(保険は使えませんが)可能となっています(一部の自治体では費用助成が始まっています ⇒コチラ)。
⇒高齢者帯状疱疹の予防接種(定期接種)について【仙台市】
帯状疱疹は,皮膚の特徴的な皮疹と,ピリピリ,ズキズキした強い痛みが特徴で,時に痛みの後遺症(帯状疱疹後神経痛)が問題となる病気です。加齢などが理由で免疫力,抵抗力が低下してきた患者さんに発症しやすい疾患です。
首から上に帯状疱疹を発症した場合は,特に注意が必要です。頭皮,目の近く,耳の近くに発症した場合,治療が遅れ重症化しますと視力,聴力,顔面神経に悪影響(後遺症)が残ることもありますので注意しましょう。
50歳以上の方は,元気なうちにワクチンを打っておいた方が良いかもしれません。
当クリニックで接種可能なワクチンは下記の2種です。予約が必要です。ご注意ください。
● 乾燥弱毒生水痘ワクチン
従来のワクチン;皮下注射
(8,100円/回)
(1回接種)
● 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン
シングリックス®;筋肉注射
(21,000円/回)
(2回接種)
オススメは,圧倒的に乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス®)です。
以下の3点のすべてで従来のワクチンより優れています(従来製品:シングリックス)。
・発症予防効果
(約51%:約97%)
・安全性
(生ワクチン:不活化ワクチン)
・効果持続時間
(5年:9年以上)
新しく優れたワクチンはこれまでのものに比べ高価です。2ヵ月の間隔をおいて2回接種することが必要なので,これまでのワクチンと比べると,トータルで約5倍の値段となります。
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